ゆうだいの政治経済 blog

自分のアウトプットの場として論理を鍛え、日々のニュースに意見を持つことを主としているブログです。

所得と生活

 

こんにちは!ゆうだいです!

 

実はベーシックインカムについて書こうと思っていたのですが、調べていくうちに

ベーシックインカム」と言っても、社会保障や財源問題や実現可能性などかなり考えなくてはいけない範囲があります

ベーシックインカムについての議論でしばしばなされるのは、所得の再分配機能の強化という点です。

今回はその点に関して絞って書きたいと思います。

 

 

所得再分配(格差)の現状を知るための指標として参考の一つとなるのがジニ係数という指標なんですが、同時にローレンツ曲線も重要になってきます。

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http://www.pref.toyama.jp/sections/1015/ecm/back/2005apr/shihyo/より引用

 

見方としては、45度線とローレンツ曲線に挟まれた面積の2倍が1に近づくほど格差が大きくなっていて、0に近づくほど格差が小さくなっています。

挟まれた面積が大きくなれば大きくなるほど少数の世帯が多くの富を手にしていて、格差が大きい状態となります。

つまり、ローレンツ曲線が45度線に近づけば近づくほど格差は小さいということです。(45度線と重なれば、みんな同じ所得)

 

 

 

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http://www5.cao.go.jp/j-j/wp/wp-je09/pdf/09p03023.pdfより引用

 

所得再分配機能(ジニ係数の改善度)は、年々高まってはいますが国際的に見ればOECD加盟国35か国の中から選ばれた、25か国中17番目なのでまだまだ低いです。

 

現在の日本で所得再分配機能を成しているのは累進課税社会保障だと言われています。消費税に関しては累進性は無い(逆進性がある)という声が多いです。

僕は、いま一番再分配機能を発揮するのは相続税だと思います。理由は二つあります。1つ目は、今一番お金を持っている世代が高齢者だからです。もう一つは、所得の再分配というより富の再分配ですが、すでに蓄積されてきたものに対して課税するのは富の再分配としてはかなり機能性が高いと考えます。

 

↑ 世帯主年齢階級別・貯蓄構成(万円)(二人以上世帯、2016年)
↑ 世帯主年齢階級別・貯蓄構成(万円)(二人以上世帯、2016年)

 

↑ 世帯主年齢階級別・貯蓄構成(万円)(二人以上世帯、2016年)(構成比)
↑ 世帯主年齢階級別・貯蓄構成(万円)(二人以上世帯、2016年)(構成比)

http://www.garbagenews.net/archives/2064611.htmlより引用

 

グラフを見てわかるように高齢になるほど富が集中しています。しかもその形として、定期預金として貯蓄している割合が多いです。滞っているお金を回し経済を回すためにはそこへの課税はとても重要になってくるし、課税するべきです。そこで私たちに重要なのは選挙に関心を持つことです。資産の量でなく人の数で決定される民主主義選挙では、富を持っていない大衆のほうが数の力で勝利します。経済成長率より資産運用成長率のほうが大きすぎる世の中は改善すべきだと考えています。

資産を持っている人ほど資産が増えるという仕組みを改善していかないといつまでたっても格差は縮まらないし、むしろ拡大していくのは間違いないです。いくら頑張って仕事しても、資産を持っている人たちを追い抜くことはできにくい構造となっています。

若者、資産を持っていない人が選挙に1票を投じ、票数で政治に対して影響力を持つことで始めて弱者に目を向けた政策になるでしょう。